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イギリス遠征記(山下)

イギリス遠征記(山下)

私自身がイギリスへ行き感じたことは、私自身と外国人の方々との考え方の違いです。
具体的に言うと剣道に対する姿勢、私たちのような長年剣道を続けている日本人は剣道を始めた頃に習った礼儀作法などをおろそかにしています。しかし、剣道を始めるのも遅く週に2回ほどしか剣道をしない外国人の方々の剣道に対する姿勢というのは本当に素晴らしいものでした。長年剣道を続け、毎日のように剣道をしている私たちは、礼儀作法をしっかりやっているつもりでも「慣れ」というものが身についてしまっています。恥ずかしながら、外国人の方々のほうが日本人らしいとも感じました。日常生活の面においては、どこか飲み行くとしても一つの店で長く滞在して何杯もお酒を飲むのではなく、一つのお店で一杯飲んで話しに区切りがついたら次、またその次などと自由な雰囲気を感じることが多くありました。その中で話しで、「大学卒業後すぐに就職するのではなく一度自分の好きなことをすればいい」という話や、「一度就職しても自分自身のやりたい事ではなかったり、他にやりたいことが見つかれば転職でもなんでもすればいい」など、実際に外国で働く日本人の方から納得せざるおえないほど説得力のある話をしてもらいました。思い出せば数え切れないほど感じたことがありますが、このような今まで自分自身の持っていた考え方と外国人、または海外を知る日本人との考え方の違いが自身の学べた事です。
この2週間のイギリス遠征で学びこれからの自分自身の人生に生かしていきたい事は、どのような壁、困難が襲ってきたとしても幅広い考え方を持って乗り越えていくということです。今までの常識にとらわれる事なく、物事を多くの視野で捉え自由な考え方、他の人が「そんな考え方もあるのか」と感心するような考えを持った人間になりたいと思っています。そして、剣道をこれから続けていくにあたり、剣道面だけでなく日常生活の面でも、もう一度自分自身を見つめなおし数々の大会や多くの人との出会い、関わりにイギリスでの経験を活かしていきたいと考えています。

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